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2026-07-23
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PetMealPlannerチーム

手作りドッグフード:獣医推奨の考え方と栄養の過不足を防ぐには

手作りドッグフードはやりがいがありますが、バランスを欠くとリスクがあります。獣医推奨の考え方、よくある栄養の穴、市販や専門家の力を借りるタイミングを解説します。

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手作りドッグフードは、原材料をすべて自分で選べ、不要な添加物を避けられるため、やりがいを感じる方も多いでしょう。一方で現実として、多くの手作りレシピは完全栄養・バランスが取れていません。栄養の過不足は、長い目で見ると愛犬に害になることがあります。

このガイドでは、獣医推奨の考え方で手作りドッグフードに取り組む方法を説明します。「完全・バランス」の意味、よくある栄養の穴(特にカルシウムと微量ミネラル)、市販食や board-certified 獣医栄養専門医を頼るタイミング、そしてペットカロリー計算で愛犬の実際のカロリー必要量に合わせた給与量の決め方です。

手作りドッグフードが難しい理由

犬に必要なのはタンパク質と野菜だけではありません。次のような量とバランスが必要です。

  • タンパク質(必須アミノ酸)
  • 脂肪(必須脂肪酸を含む)
  • ミネラル(カルシウム、リン、亜鉛、セレンなど)の適切なバランス
  • ビタミン(A、D、E、B群など)

AAFCOは市販フードでこれらを基準化しています。ネットや本の手作りレシピの多くはこれを満たしていません。カルシウム不足、レバーの与えすぎ、カルシウムとリンの比率の乱れは、数ヶ月〜数年で骨・内臓やその他の欠乏につながる可能性があります。

手作りドッグフード 獣医推奨ガイド

手作り食でよくある栄養の穴

  • カルシウムとリン: 筋肉肉や多くの家庭用食材はリンが多くカルシウムが少ないです。適切なカルシウム源(バランスの取れた骨粉や配合サプリなど)がないと、骨が弱くなったりバランスが崩れたりします。「卵の殻を少し」「ヨーグルトを少し」では多くの場合不足します。
  • 微量ミネラル・ビタミン: レバーは少量なら役立ちますが、多すぎるとビタミンA過剰になります。多くのレシピでは亜鉛、セレン、ヨウ素、ビタミンEが不足しています。人の市販マルチビタミンは犬用に設計されていません。
  • 必須脂肪酸: オメガ3・オメガ6を適切に。魚油やバランスの取れたサプリが必要なことがあります。
  • カロリー密度: 手作り食はキブルとカロリー密度が違うことが多いです。量はMERとレシピの実際のkcalに基づき、「1日○カップ」の汎用表だけに頼らないようにしましょう。

専門家の助けなしに一つのレシピを長期で続けるのはリスクがあります。

獣医推奨の考え方:意味するところ

獣医推奨とは「獣医がなんとなくOKしたレシピ」ではありません。次のことを指します。

  1. 完全栄養を目指して設計されたレシピ(またはベース)を使う——board-certified 獣医栄養専門医(DACVN/ECVCN)によるもの、またはAAFCOプロファイルに合わせて配合するツール(BalanceITなど、専門家の指導下で使うもの)を使う。
  2. 原材料の置き換えは、再計算しないとバランスを崩すので、安易に変えない。
  3. 愛犬のMERとレシピのカロリーに基づいて適正量を与え、体型をチェックする。
  4. 手作りにする理由がはっきりしている——医療上の必要性、獣医の指導下での重度の食物アレルギーなど。単なる好みで計画なく手作りにするのではない。

多くの獣医は、市販のAAFCO完全栄養食のほうが安全で失敗が少ないと勧めます。手作りにこだわる場合は、獣医栄養専門医への紹介を依頼し、個別の配合をしてもらいましょう。

手作りが適している場合

  • アレルギー・不耐症で、市販の限定原材料・低アレルゲン食ではうまくいかず、栄養専門医がバランスの取れた除去食や長期食を設計する場合。
  • 病気(腎臓病、肝臓病など)で、専門医が個別の食事を設計する場合。
  • 短期使用(消化器の不調用の数日間の bland diet など)を獣医の指導で行う——バランスの取れていないまま長期で続けるのは避ける。

市販にしておくべき場合

  • 栄養の穴のリスクを避けたいが、獣医栄養専門医にアクセスできない。
  • 愛犬が成長期(子犬)、妊娠中、または精密に設計された食事が必要な病気がある。
  • 原材料を計量してレシピを正確に守る、または原材料を変えたときに再計算するのが難しい。

市販のAAFCO完全栄養食を、MERカロリー表示で量を守って与えるのが、多くの飼い主にはいちばん安全な選択です。

手作り食の量の決め方

適切に設計された手作り食を与える場合:

  • 1バッチあたりのカロリーを把握する(栄養専門医や配合ツールから)。
  • 計算ツールで愛犬のMERを出す。
  • MER÷(1バッチあたりkcal×1バッチの食数)=1日量。食事に分け、おやつは10%ルール以内に。体型をチェックする。

まとめ

手作りドッグフードは、獣医栄養専門医やAAFCO完全レシピ用ツールによる獣医推奨のバランスの取れた配合であれば、安全に続けられます。多くの気軽なレシピには栄養の穴(特にカルシウム、微量ミネラル、ビタミン)があり、長期的には害になる可能性があります。迷ったら、市販の完全・バランスの取れた食事を選び、適正量MERに基づいて守ることに集中しましょう。

正確な1日カロリーと量の目安には、ペット食事プランナーをご利用ください。RERMERと愛犬の体型・目標から、市販食の量決めや、設計された手作り食の量決めを自信を持って行えるようにします。

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