子犬は成長が早く、栄養ニーズは成犬と違います。どれだけ・どの頻度で与えるかは、年齢、サイズ、犬種、使うフードによって変わります。正しく与えれば健全な成長を支えられ、誤れば不足・過多や成長障害(特に大型犬では)のリスクがあります。
このガイドでは年齢・サイズ・犬種別の子犬の給餌を扱います。給餌回数、MERとカロリー表示を使った「どれだけ」の計算、離乳から成犬まで適正量を出すためのペットカロリー計算の使い方です。
子犬の給餌が成犬と違う理由
子犬には次のような特徴があります。
- 体重あたりのカロリーが成犬より多い(成長に余分なエネルギーが必要)。
- タンパク質と特定のミネラル(カルシウム、リンなど)が、骨・組織の発達に適したバランスで多く必要。
- とても小さいうちは頻回の食事(胃が小さい、必要量は多い)。
- 大型犬では成長のコントロール——カロリー過多は成長が速すぎて整形外科的な問題のリスクを高める。
だから「子犬の給餌」は単に「多く与える」ことではなく、適正量と適切なフード(AAFCO成長期用)と適切なスケジュールの組み合わせです。

子犬の給餌回数
- 離乳〜約4ヶ月: 1日3〜4回。胃が小さい一方で必要量は多いため、頻回の方が消化しやすく血糖も安定しやすい。
- 4〜6ヶ月: 1日3回が一般的。6ヶ月頃に2回に減らす飼い主もいる。
- 6〜12ヶ月: 1日2〜3回。大型犬の子犬はカロリーを分散するため3回を長く続けることも。
- 12ヶ月以降(または成犬体重・体型に達したら): 成犬用フードへ移行し、通常は1日2回。急にフードを変えない理由を参考に、徐々に切り替えましょう。
小型犬は早く成犬サイズに達する(約9〜12ヶ月)。大型・超大型犬は成長期用フードと量の調整が18〜24ヶ月まで必要なことがあります。
どれだけ与えるか:パッケージよりMERで決める
子犬用フードのパッケージの給与量は、多すぎたり汎用的だったりすることが多いです。適正量は次で決まります。
- 現在の体重と成犬時の目標体重(大型犬では「最大速度」ではなく「安定した成長」を目指す)。
- 年齢(成長係数は時期で変わる)。
- 活動量と体型(BCS)。
手順:
- ペットカロリー計算を使う:「犬」、ライフステージ「子犬」、現在体重と(わかれば)成犬目標体重・犬種サイズを入力。成長期の**1日カロリー(MER)**を得る。
- 子犬用フードのカロリー表示(1カップまたは100gあたりkcal)を確認する。
- 1日量=MER÷1カップ(または100g)あたりkcal。 それを3〜4回(若い子犬)または2〜3回(少し大きい子犬)に分ける。
例:子犬の1日必要量600kcal、フードが1カップ400kcal→1日1.5カップ。1日3回なら1回0.5カップ。
サイズ・犬種別の子犬の給餌
小型犬の子犬
- 成犬サイズに早く達する(多くは9〜12ヶ月)。
- 小型犬子犬用または粒の小さい成長期用フードを選ぶ。
- 代謝が高く、大型犬より体重あたりのkcalが多め。栄養密度の高いフードを少量・頻回で。
中型犬の子犬
- 多くは12〜15ヶ月で成犬サイズに。
- 標準のAAFCO成長期フードを使い、MERで量を決める。体型をチェック——子犬は太らせず、引き締まった状態が理想。
大型・超大型犬の子犬
- 成犬になるまで遅い(18〜24ヶ月以上)。
- 重要: 与えすぎに注意。カロリー過多は成長が速くなり、発育性整形疾患のリスクを高める。大型犬子犬用フード(カルシウム・カロリーがコントロールされたもの)を使い、MERで量を決め、引き締まった体型を保つ。ぽっちゃりにしない。
- 獣医が成犬用へ切り替えを勧めるまで成長期用を続け、その後は徐々に切り替える。
何を与えるか:AAFCO成長期用フード
AAFCOの成長期(または「全ライフステージ」)を満たすフードを選びましょう。成犬維持用や「全ライフステージ」で成長期の表示がないものは、獣医の指示がない限り子犬に与えないでください。子犬用フードはタンパク質・脂肪・主要ミネラルが多めに設計されています。
成犬用フードへの切り替え時期
- 小型犬: 多くは9〜12ヶ月頃。
- 中型犬: 12〜15ヶ月頃。
- 大型・超大型犬: 18〜24ヶ月頃、成長板が閉じ獣医が確認してから。
徐々に7〜10日かけて切り替え、消化器の不調を防ぎます。
よくある間違い
- 与えすぎ: 「成長期」=「欲しいだけ」ではありません。MERとカロリー表示で量を決め、BCSをチェック。
- 不足: とても活発な子犬や成長の早い子犬はもう少し必要になることがある。痩せ気味や常に空腹なら、MERとフードのカロリー密度を見直す。
- 成犬用フードを早く与える: 子犬は成犬になるまで成長期用が必要。
- おやつを無視: 10%ルール以内にし、食事のバランスやカロリー過多を防ぐ。
まとめ
子犬の給餌は年齢・サイズ・犬種に基づきます。小さいうちは頻回、総量はMERとカロリー表示で決め、特に大型犬では成長をコントロールし引き締まった体型を保ちましょう。AAFCO成長期フードを使い、成犬になったら成犬用に切り替えます。
子犬の正確な1日カロリーと量の目安には、ペット食事プランナーをご利用ください。ライフステージ、犬種サイズ、活動量を考慮して、自信を持って給餌できる数字を出します。


